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長い年代解釈神学の危険性(その2): 「日・時代説」

進化論の何億年という長い歴史年代に合わせた創世記の再解釈が、聖書の主題である‘主のマスタープラン(キリストの来臨の約束)~福音’を壊滅させることは同テーマ(その1)で記しましたが、今回はその代表的な再解釈である‘日・時代説’について採り上げます。

この説は、創世記第1章の創造の‘日’を、たとえば、「昔の時代」を「昔の日」と言うことがあるように、ヘブル語の‘日:ヨーム’も‘時代’と読めば、進化論の何億年という年代と矛盾しない、と解釈されました。

しかし、聖書は、創造の六日間について、全て「夕があり、朝があった、第〇日。」という文節で区切り、通常の日であることを、念を押して示しています。

さらに、出エジプト記の十戒・安息日のみことば:

 六日間、働いて、あなたのすべての仕事をしなければならない。(出エジプト記20:9)

 それは、主が6日のうちに、天と地と海、またそれらの中にいるすべてのものを造り、七日目に休まれたからである。それゆえ、主は安息日を祝福し、これを聖なるものと宣言された。(出エジプト20:11)

は、創造が通常の日の六日間であることを保証しています。もし、創造の‘日’が‘何億年の時代’を意味しているなら、私たちの一週間のサイクルは成り立ちません。

Ⅱペテロは私的解釈を警告する書簡ですが、激変がなかった(斉一説)と主張する人たちに対して:キリストの来臨の約束はどこにあるのか父祖たちが眠った時からこのかた、何事も創造の初めからのままではないか。」 こう言い張る彼らは、次のことを見落としています。すなわち天は古い昔からあり、地は神のことばによって水から出て、水によってなったのであって、当時の世界はその水により、洪水におおわれて滅びました。しかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びの日まで、保たれているのです。          (Ⅱペテロ3:4~7)

ノアの洪水は全世界でした(創世記7:19~23、8:9)。しかし、‘日・時代説’は、ノアの洪水はメソポタミア地方の局地的な洪水(激変ではなかった)と解釈する説とセットで主張しています。何億年という地層や化石は、全世界的洪水という激変を認めるなら、洪水の1年間に全部積もってしまい、長い地質年代は無かったことになるからです。そして、さらに、その次の箇所:

しかし、愛する人たち。あなたがたは、この一事を見落としてはいけません。主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。 (3:8)

を捉えて、創造の日を長い時代とする後ろ盾にしています。しかし、この箇所は、逆にそう言う人たちに対し:

 主は、・・・かえって、あなたがた対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。 (3:9)

と、主が忍耐しておられる期間を言っているのです。

ところで、何を隠そう、かつて私は進化論の長い年代で聖書を解釈していたことがありました。主が忍耐して私が悔い改めるのを一日は千年のようであり、千年は一日のように待っていてくださいました。ハレルヤ!

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長い年代解釈神学の危険性(その1): 概要

聖書には、世界の始まりからの歴史が書かれています。たった六日間で天地万物が創造され(創世記1章)、その六日目に創造された最初の人アダムからキリストまでの系図が切れ目なく記されていて(創世記5章、11章、マタイ1章)、合計するとアダムからキリストまでの期間はおよそ4千年です。すなわち、天地創造から今まで6千年しか経っていないということです。キリスト教世界において19世紀までは広くそう信じられていました。しかし、今日ではそうではありません。なぜでしょうか? ダーウィンの進化論以来、人間に至った何億年という歴史がパラダイム(不確かなことが常識の土台となった事柄)になってしまったからです。

それで、神学者たちは‘進化論&その長い年代’と‘聖書’の間を埋めようとして創世記の解釈を模索しました。主な神学解釈に、①創造の1日を1時代と解釈する‘日―時代説’②創世記1章1節と2節の間に長い時代があったとする‘間隙説’③アブラハム以前は歴史事実ではないと解釈する‘枠組み説’などがあります。それらはいずれも進化論(と進化論が主張する何億年という地質年代)に合わせようという試みで提唱されました(『創造の疑問に答える』の第2、3章参照)。聖書を擁護しようという動機だったのでしょうが、それらは聖書の主題である‘主のマスタープラン~福音’に壊滅的な影響を及ぼしました(各説の詳細は順次掲載します)。というのは、もし長い時間かけてアダムに至ったなら、完全創造と堕落を喪失し、福音の意味は完全に壊れてしまいます。死は初め(アダムの罪の前)からあり、生存闘争でアダムに至ったことになるからです。福音が真実であると言えるのは、アダムが神(創造主)に離反した結果、神との調和が壊れ、死が介入したという悪い知らせが事実であるということに因るからです。

 というのは、死がひとりの人を通して来たように、死者の復活もひとりの人を通して来たからです。すなわち、アダムにあって全ての人が死んでいるように、キリストによってすべての人が生かされるからです。(1コリント15:21、22)

それらの神学解釈は、進化論(の長い年代)から聖書を解釈したということであり、しかし進化論とは(聖書外の)無神論を前提とした人間の考えですから、明らかに私的解釈でしょう。何から考え始めるか、その‘何’が信仰です。聖書は私的解釈について警告しています。

 それには何よりも次のことを知っていなければいけません。すなわち、聖書の預言はみな、人の私的解釈を施してはならない、ということです。(第2ペテロ1:20)

さらに警告が、2ペテロ2章、3章に書かれています。

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動画)創世記は史実か? 7「化石は語る…全世界的大洪水」マーカス・ロス

これは、示唆に富むドキュメンタリーフィルム「創世記は史実か?」の一部です。では、聖書の創世記に基づいて地球の歴史を見る旅に出ましょう。

デル・タケット博士が、創造と世界的洪水の興味深い証拠を発見するために、科学者たちにインタビューしながらアメリカを横断します。

 

マーカス・ロス 古生物学博士

専門: 脊椎動物古生物学

ロス博士はペンシルベニア州立大学で理学士を得た後、サウスダゴタ・マインズ・アンド・テクノロジーで理学修士を、そして、ロード・アイランド大学で博士号(地球環境科学)を取得した。

現在、地質学准教授、創造研究センターディレクター(リバティ大学)

 

IS GENESIS HISTORY?

7 “The Fossils Speak… A Global Flood” Marcus Ross

This is one part of a thought-provoking documentary titled “Is Genesis History?” The film takes us on a journey toward understanding the history of the Earth according to Genesis. Dr Del Tackett travels across America interviewing over a dozen scientists and scholars to see fascinating new evidence for creation and a global flood.

Dr Marcus Ross

Expertise: Vertebrate Paleontology

After earning a BS in Earth Science from the Pennsylvania State University, Dr. Ross continued his studies with a MS in Vertebrate Paleontology from the South Dakota School of Mines and Technology and earned a PhD in Environmental Science (Geoscience) from the University of Rhode Island.

He currently serves as Associate Professor of Geology and Director of the Center for Creation Studies at Liberty University.

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進化論の難題(その4)

恐竜は最近まで生きていた?!

恐竜は、およそ2億年前から存在し、人類が現れるはるか以前の6500万年前に絶滅したという進化論の説は定説になっていて、学校でも習ったことがあると思います。

ところが、ごく最近、恐竜は人類と共にいたのではないか、という報道を耳にすることがあります。実際、古代から中世にかけての遺物で、多くの恐竜の壁画やレリーフが存在するのですが(このページ2019年4月のトピックス参照)、さらに決定的な情報があるので紹介しましょう。

実は、恐竜の骨の中には化石化していないものが発見されています。古生物学者メアリ・シュバイツァー博士は、1994年、ティラノサウルスの骨の中に赤血球を発見した時、このように言いました。「それは、まるで現代の骨の薄切りのように見えた。当然、私はそれを信じなかった。そして、研究室の専門家に『その骨は6千5百万年前のものなのよ、どうして赤血球がそれだけの時を越えられたと言うの?』と言った。」(メアリ・シュバイツァー :モンタナ州立大学ロッキー博物館, サイエンス誌, 1994年7月号)」

彼女がサイエンス誌にその記事を投稿してすぐ、反論者たちの圧力でその記事が取り消されましたが、2005年に再投稿されました(下図;メアリ・シュバイツァー;サイエンス誌, 2005年)」)。 彼女は、その骨をモンタナ州ヘル川で見つけた時、それは、紛れもなく悪臭漂う死体であったことを詳しく記しています。(詳細は書籍『創造の疑問に答える』p.285~6参照)

さて、聖書には、恐竜(=地上の動物)について、地上の動物の全ての種類がノアの箱船で生き延びたことが書かれています。

 彼らといっしょにあらゆる種類の獣、・・・あらゆる種類の地をはうもの、・・・がみな、(箱船)に入った。(創世記7:14)

 すべての獣、すべてのはうもの、・・・すべて地の上を動くものは、おのおのその種類にしたがって、箱船から出て来た。(創世記8:19)

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進化論の難題(その3)

砕けなかった褶曲

地層が露出している場所に行くと、しばしば褶曲(地層が湾曲、または折れ曲がっている)が見つかります。写真(筆者撮影)は、和歌山県すさみ町の海岸にある“天鳥の褶曲”で、5mくらいの高さの岩に急激に折れ曲がった見事な褶曲が見えています。

進化論では、「地層とは一枚の地層が積もるのに何十万年もかかるので、分厚く何層にも重なった地層は地球の年齢が46億年である証拠である。」と言います。しかし、徐々に堆積して固まった地層が折り曲げられたのなら、その曲がった部分はひび割れて砕けているはずなのです。しかし、写真のように、そうではありません。

“褶曲”は世界中のどこにでもあり、褶曲でできた山脈も世界中に存在しています。(ヒマラヤ、アルプス、日本の火山以外の山々もそうです)。そして、山の下から上まで全体に褶曲していますが、どこもほとんど岩が砕けていないのです。これは、現代地質学の未解決な謎です。

しかし、聖書に書かれた、“世界を覆ったノアの洪水”という大激変が本当にあったのなら、一気に地層を堆積し、できたばかりの地層全体が柔らかいうちに褶曲して固まることは何ら不思議ではありません。

「こう言い張る彼らは次のことを見落としています。すなわち、・・・当時の世界は、その水により、洪水におおわれて滅びました。」 (Ⅱペテロ3:5、6)

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動画)ノアの大洪水の強力な6つの証拠 アンドリュー・スネリング 博士

掲載について、Answers in Genesis の許可を受けています。

聖書の創世記に書かれた全世界的洪水をクリスチャンはどう理解すべきか。それは事実か、それともただの神話か?

地球史の近い過去に全世界的洪水があったことを示す6つの科学的証拠をスネリング博士がこの短いビデオの中で紹介しています。詳細は下記の記事を参照ください。

http://www.answersingenesis.org/articles/am/v2/n4/geologic-evidences-part-one

http://www.answersingenesis.org/articles/am/v3/n1/high-dry-sea-creatures

http://www.answersingenesis.org/articles/am/v3/n2/world-graveyard

http://www.answersingenesis.org/articles/am/v3/n3/transcontinental-rock-layers

http://www.answersingenesis.org/articles/am/v3/n4/sand-transported

http://www.answersingenesis.org/articles/am/v4/n1/no-slow-erosion

http://www.answersingenesis.org/articles/am/v4/n2/folded-not-fractured

http://creation.com/ice-core-clamour

この短いビデオが公開されると、幾人かのクリスチャン地質学者が、その証拠は全世界的洪水を示していないとしてスネリング博士の説明に反論しました。

スネリング博士はそのような批判に対して次のように応答しました。

観測証拠(ここでは地層)は常に先入観の枠組みで解釈されます。スネリング博士に反論する人たちは、一般地質学者たちが前提としている“現在が過去を知る鍵である”という推測を受け入れているのです。すると、地層は(現在の進行速度で)ゆっくりと何百万、何億年かけて堆積したはずだ、ということになります。

第一に、そのような反論とは、創世記1-11章が信頼し得る歴史でであることを全否定しています。彼らにとって、創世記12章のアブラハムからが史実ということです。もっと、このことについては https://isgenesishistory.com/

第二に、それはもっと深刻で、その憶測とは、偽ることのないイエスが、洪水について疑うことなく教えたということを無視しています。イエスはその出来事は実際にあった歴史事実で、全世界的な洪水で箱船に載らなかった地上の生物は皆、死に絶えたと言われました(マタイ24章、ルカ17章)。クリスチャンは、過去の地球で何が起こったのか、そこにいて目撃したわけではない間違い得る学者の言ったことより、イエス・キリストのことばを信じるべきでしょう。

第三に、より綿密に地層を調査すると、一般的な説より聖書の記事によく一致します。グランドキャニオンのココニノ砂岩層は、一般の地質学者によって砂漠の風で形成されたことになっています。多くのそのような主張はそれ自体、実験されたことがありません。この記事については https://answersingenesis.org/geology/grand-canyon/coconino-sandstone-most-powerful-argument-against-flood/

に説明があります。長年の研究は、この地層の形成についての7つの迷信を暴露しました。観測事実は全く違ったことを示しています:その砂岩層は水中で堆積したのでしょう。

巨大な石灰岩層についても同様に、一般の説明と聖書的な説明があることをスネリング博士は語っています。 https://answersingenesis.org/geology/natural-features/chalk-it-global-flood/ 創造主が造られた世界の地質学証拠が、イエス・キリストが証言されたように、創造主の世界に正確に一致するすることは驚くべきことではありません。(正しい質問をすると正しい答えが返って来ます)

 

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動画)創世記は史実か 6「創世記から見る地球の歴史」カート・ワイズ

これは、示唆に富むドキュメンタリーフィルム「創世記は史実か?」の一部です。では、聖書の創世記に基づいて地球の歴史を見る旅に出ましょう。

デル・タケット博士が、創造と世界的洪水の興味深い証拠を発見するために、科学者たちにインタビューしながらアメリカを横断します。

カート・ワイズ 博士

専門: 無脊椎動物古生物学、地質学、生物学

ワイズ博士は、シカゴ大学で地質学学士を、ハーバード大学で古生物学の修士と博士号を取得。

博士は、ブライアンカレッジで起源研究センターを設立、運営し、17年間生物学を教えた。続いて、カレッジ神学センターと南部バプテスト神学校を3年間指導。そして2009年にトルート・マコネル大学に創造論研究センターを設立して以来、そこで生物学を教えている。

デス・バレー地域では洪水初期の岩石、ワイオミング州では洪水後期の岩石、テネシー州では洪水後の洞窟など実地調査を行ってきた。

IS GENESIS HISTORY?

“The History of the Earth from the Book of Genesis” Kurt Wise

This is one part of a thought-provoking documentary titled “Is Genesis History?” The film takes us on a journey toward understanding the history of the Earth according to Genesis. Dr Del Tackett travels across America interviewing over a dozen scientists and scholars to see fascinating new evidence for creation and a global flood.

Dr Kurt Wise

Expertise: Invertebrate Paleontology, Geology, and Biology

Dr. Wise earned his BA in geology from the University of Chicago, and his MA and PhD degrees in paleontology from Harvard University.

He founded and directed the Center for Origins Research at Bryan College and taught biology there for 17 years. He then led the Center for Theology and Science at the Southern Baptist Theological Seminary for 3 years, before founding and directing the Center for Creation Research and teaching biology at Truett McConnell University since 2009.

His fieldwork has included research in early Flood rocks in the Death Valley region, late Flood rocks in Wyoming, and post-Flood caves in Tennessee.

 

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新刊書籍の紹介

創造の書籍ではありませんが、特別に紹介します。実は、この本「手負いの虎」の著者、T.Martin Bennettさんから、日本語版を出版するので、巻頭のレビューを書いてほしいと依頼されました。それで、出版前のドラフトを読み始めたら止められなくなって一気に読んでしまいました。第二次大戦で真珠湾攻撃の総指揮官であった淵田三津雄氏が後にキリストを信じ、福音を伝える人になりましたが、そのノンフィクションストーリーです。並行して、戦前日本に赴いた宣教師一家のこと、日本軍の捕虜となったアメリカ軍兵士のストーリーが、一見、無関係に展開しますが、その背後に主のみわざが鮮やかに現れていたことを知って感涙しました。詳細と購入案内は次のページで。 https://bit.ly/3klqNVP

 

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動画)創造論でコロナウイルスを視る

創造論でコロナウイルスを視る

コロナウイルスの世界的な蔓延は一大脅威です。クリスチャンはこのことをどう考えればよいのでしょう?

ではよろしいでしょうか。このビデオはあなたのウイルスに対する考えを完全に覆すかもしれません。

ロブ・カーター博士とゲリー・ベイツ氏の対談

 

このビデオの話題は:

* ウイルスは‘害’で‘悪’か?

* なぜ、あるウイルスが有害か?

* どのようにしてウイルスは変化し、悪化するのか?

* このことは「非常に良かった」という創造の一部なのか?

* 歴史の中でどのようにしてウイルスが消滅したか?

* では、私たちはどうすればよいか?

ホスト: ゲリー・ベイツ 氏

ゲスト: ロバート・カーター 博士(海洋生物学)

 

さらなる情報は、次の、“Coronaviruses in Creation – Does the recent coronavirus outbreak support evolution?” by Dr Robert Carter (創造におけるコロナウイルス)をお読みください。

https://b-c.jp/2020/05/31/創造におけるコロナウイルス/

https://gophertree.jp/2020/05/30/創造におけるコロナウイルス/

 

Adapted with permission from CMI from the original video: https://creation.com/media-center/youtube/ct-coronavirus

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創造におけるコロナウイルス

最近のコロナウイルスの突然の大発生は、進化論を裏付けるのか

by Robert Carter         Keith Barker 訳
この記事は、Creation Ministries International の許可を得て掲載しました。
Original: https://creation.com/コロナウイルス

National Pathogen Library National Pathogen Library 2019-nCovコロナウイルスの電子顕微鏡画像

世界に吹き荒れている新しいウイルスがあります。 私たちのほとんどがそれを「コロナウイルス」と呼んでいます。 それは最初に中国の武漢で確認され、すでに複数の国々で出現しています。 多くの人が亡くなりました。 私たちはこれをどう考えるべきなのでしょうか。 ウイルスは進化論を裏付けるのでしょうか。 創造論で説明できるのでしょうか。 これが神様がお創りになった「甚だよかった」創造の部分を成していることはあり得るのでしょうか。 今からお話することに心の準備はできていますか。 ウイルスについてのあなたの考えが、今まさに覆ることになりますから。

ウイルスのほとんどは有益

多くの人は聞いて驚くかもしれませんが、ほとんどのウイルスは体にいいものです。 人間の体内および体表の細菌の数は、人体を構成する細胞より多い、と聞いたことがありますか。 それは事実です。 しかし、腸内細菌よりも、腸内ウイルスの数はさらに多いということも事実です。 実に、人体内ウイルス集団(「ヴァイローム(virome)」と呼ばれる1)が人体内の細菌の数と種類を調整する重要な役割を果たしています2。 ウイルスがなかったら、私たちは腹ペコの腸内細菌群にあっという間に食べられてしまうかも知れません。
海に泳ぎに行ったことはありますか。 あるなら、あなたは高濃度の細菌のスープの中で泳いでいたのです。 海水には非常に多くの様々な細菌がいます。 人間の腸内と同様、外洋水域も細菌よりウイルスの方が数が多く、それらのウイルスはおそらく、細菌群の維持と均衡のために一つの役割を果たしているのでしょう。 ウイルスがなかったら、魚はどうなるのでしょうか。 生息できるのでしょうか。 これは、面白い課題で、いつか、進取の気性に富んだ若い科学者が答えを出すことができるかも知れません。
ご存知でしたか? あなたの細胞はウイルスの構成部分と同じものを作っています
湖に泳ぎに行ったことはありますか。 あるなら、あなたは細菌とウイルスのスープの中で泳いでいたのです。 その湖には、カモ、ハクチョウ、あるいはガチョウも泳ぎ回っていましたか。 それなら、あなたはインフルエンザウイルスに囲まれて泳いでいたのです。 実に、水鳥は、可能なあらゆる種類の、人間にはうつらないものも含むインフルエンザウイルスを保有しています。 これらのウイルスは、これらの鳥が排便するときに水に取り込まれます。 しかし、そのウイルスがそこにあることが、これらの鳥に病気を引き起こすことは普通はなく3、また、たとえそのウイルスがあなたの目、耳、口に入ってきていても、あなたに病気を引き起こすことはありません。 進化論を信じる人は、これらの鳥が(普通は)そのウイルスで病気にならない理由は、鳥とウイルスとの間の何百万年にも及ぶ戦争の末に停戦協定、つまり、宿主はウイルスに住む場所を与え、ウイルスは宿主を殺さない、という状態に至ったのだ、と言うかも知れません。 創造論の観点から言えば、インフルエンザのウイルスは、おそらく、これらの鳥のために、何かの有益な役割を果たしているのだろう、と考えますが、この課題にはまだ誰も取り組んでいないのではないかと思います。

一部のウイルスは、ゲノムから抜け出たかも知れない

ご存知でしたか? あなたの細胞はウイルスの構成部分と同じものをたくさん作っています。 私たちの体は、タンパク膜を作り、DNAとRNAを複製します。 DNAをゲノムの別の部分へ輸送するメカニズム等もあります。 従って、一部のウイルスは、通常の細胞活動で発生したのかも知れません4。 部品はすべてそこにあり、時どき、ほとんどウイルスのようなものが組み立てられています。 ほんの僅かな偶然の変化が起こるだけで、収拾がつかず拡散するものができ上がってしまうことが考えられます。

一部のウイルスは、本来の設計の制約から抜け出たかも知れない

pixabay.com カモをはじめとする水鳥は美しいが、すべての既知の種類のインフルエンザを保有している。

しかし、すべてのウイルスがゲノムに似たものではありません。 病気を引き起こす多くのウイルスは、目的を持って設計されたように見えます。 設計されたように見えるこれらのウイルスはどこから来たのでしょうか。 もし、細菌、ネズミ、あるいは人間の細胞に感染するように設計されたウイルスがあるなら、おそらく、そのシステムには抑制と均衡の機能もあるでしょう。 もし、抑制機能の一部が不全に陥るなら、そのウイルスは本来の設計より、はるかに速く複製することができてしまうかも知れません。 そうなったら、病気をもたらすことになります。 このように、「有益な」ウイルスが危険なウイルスに化けることが起こり得るかも知れません。 それには、ほんの僅かな突然変異が起こるだけでいいのかも知れません。 例えば、細胞認識因子に変化があると、宿主細胞は、あるウイルスを認識することができなくなるため、そのウイルスを調整できなくなります。

異種に飛び移るウイルスは特に危険

それでは、今回のコロナウイルスについて話を進めます。 これは、人類に属さないウイルスです。 異種間を飛び移るウイルスは人獣共通感染症(zoonotics)と呼ばれます(「zoo」の語があることに注目)。 インフルエンザ5、コロナウイルス科(今回の新型、SARS、およびMERS6)、およびHIV(AIDSの原因)を含む人獣共通感染症の証拠はたくさんあります。 これらのすべては人間に病気を引き起こします。 これらのうちいくつかは、長い間人類の間に留まりました。 しかしながら、幸いなことに、多くの新型ウイルスは燃え尽きます。 ウイルスはまた、時間とともに弱くなっていきます。 ウイルスは増殖の過程で、発生する突然変異を蓄積します。 時には、そうした突然変異によってウイルスは感染力を失うほど弱ることがあります。 しかし、いつもそうなるとは限らず、HIVや風邪のウイルス(これもコロナウイルスの一つ)のように、突然変異が蓄積していても感染し続けることができるものもあります。 自然消滅するかどうかは色々な因子が関与しており、ウイルスごとに異なります。

新興ウイルスの出現は現実の脅威

pixabay.com

歴史を通して、人類は壊滅的な疫病に襲われてきました。 その中には、黒死病のように、特徴がはっきりしているものがあります(これはノミが媒介した細菌によるものでした)が、困惑して頭を掻くしかないような、特徴のはっきりしないものもあります。 ただ、複数の古代の王国、文明、および都市が多数の病者と死者を出す甚大な被害に見舞われた時期があったことは、よく知られていることです。 歴史の記録から病気の原因を推測できる場合もありますが、できない場合がほとんどです。
創造の初めには、いかなる病気も存在しませんでした(死と苦しみについてのQ&Aを参照(英語))。 それなのに、これまでの六千年の間ずっと、病気は発生しています。 ウイルス性の伝染病は過去にすでに発生したから、将来はもう発生しないと期待できる理由はありません。 しかし、これだけで怖がる理由にはなりません。 むしろ、この地上で私たちは、はかない存在である、ということを厳粛に受け止めるべきだと思います。
感染拡散を防ぐため、あらゆる安全措置が講じられ、世界は新たな脅威に、より迅速に対応し始めています。 検疫、手洗いの徹底、およびワクチン接種はどれも、その戦略の一環であり、病原体の毒性、関連リスク、およびワクチン開発の糸口発見の有無、によります。 例として、最近のアフリカでのエボラ出血熱の突然の大発生について考えてみましょう。 その過酷な状況にさらされていた人々を助けるために何百万ドルもの費用を要しはしましたが、全世界への拡散を再度、防ぐことに成功しました。 もう一つの例は、現在、中国で吹き荒れている新型コロナウイルスの大発生です。 大変幸いなことに、20%前後だった死亡率がその半分ぐらいに下がってきました。 医師が経験を重ねることによって治療方法が改善され始めたことが、反映されているのでしょう。 しかし、死亡率がたとえ1~2%程度であっても、普通の風邪のように大流行したら、死者は何百万人にもなります。 しかし、科学界は非常に素早く対応しました。 短期間に、このウイルスの遺伝子配列の全容が複数明らかにされ、公開データベースに追加されました。 電子顕微鏡の写真も提供されました。 前例のない速さでした。

今回のコロナウイルスはこれからどうなるのか

ウイルスは神様が創造した秩序の一部を成しています
今回の新型コロナウイルスが、過去のウイルスの突然の大発生と同じ経過をたどれば、自然に燃え尽きる可能性があります。 これが、1917年に世界中で大流行して何百万人もの死者を出した人間のH1N1インフルエンザウイルスに起こったことである、と考えられています。 このウイルスは、40年間も存続した後、姿を消しました。 しかし、1976年に再び出現しました。 研究所の保管サンプルから流出したもので、33年も存続した後、2009~2010年の豚インフルエンザのパンデミック中に再び姿を消しました。 豚インフルエンザに関しては、致死性が特に高いウイルスではありませんでした。 これらのウイルスが持っていた致死性は、後の変種にはありませんでした。 また、人間のH1N1ウイルスが人類の中で存続できなかったという事実は、ウイルスが遺伝的エントロピーを経ていた良い証拠です。 実に、人間のH1N1ウイルスは、活動的だった期間に、年に14個超の割合で突然変異を蓄積し、絶滅する直前には、変異はゲノムの10%以上を占めていました7。 この結果は、事前に公表していたコンピューターシミュレーションとも一致しました8。 しかし、コロナウイルスはインフルエンザではありません。 また、このウイルスがどこで、どうやって現れたかも確かではありません(コウモリから(他の動物を経由して)出てきたようですが)。 いずれにせよ慎重な対応が必要であり、各国の医療体制はこれを深刻で差し迫った脅威として扱わなければなりません。 遺伝的エントロピーの効果が発揮されるまで、何十年も待つわけにはいかないのです。

私たちは各自どう対応すればいいのでしょうか

創造・呪いモデルでは、再び新たな病気が現れないと期待できる根拠はありません。 新たな病気が生じるとき、私たちは各自冷静にリスクを分析して、適切な予防策をとるべきです。 また、困っている人に対しては、それは自分の身に降りかかっていたかも知れないことを受けとめ、助けとなる気持を常に持つべきです。 寄付金も一つの助けとなるでしょう。 クリスチャンの援助団体を通してであれば、より望ましいでしょう。 しかし、それと同時に、私たちクリスチャンは福音を伝える機会を逸するべきではありません。 多くの場合、命が実際いかにはかないものであるか気付くとき、人はイエス・キリストによって与えられている希望を受け入れる姿勢を示す傾向があります。

まとめ

ウイルスは神様が創造した秩序の一部を成しています。 その多くは有益な役割を担っていることがわかります。 しかし、私たちが、多くの苦しみ、死、および病気で満ちている、罪のため呪われた世界に生きていることも事実です。 歴史を通して、一部のウイルスは危険なものになり、人類に計り知れない苦しみを引き起こしてきました。 必要に迫られ、人類はそれらを食い止めようと試み、革新的な戦略を開発してきました。 神様は私たちに長寿と健康のいずれも約束してはいません。 しかし、この罪のため呪われた世界も、私たちの病気で壊れる体もあがなうことを、神様は約束してくださいました。 というわけで、私たちの希望は、いずれにせよ今ここにあるこの地球にあるのではありません。 私たちの希望を全能の創造主なる神様に置こうではありませんか。 救いの時が近づいているのです。

 

備考・参考文献

  1. (virome)の概要 進化論に立つ所が発行したものですので、適切な注意を払って使ってください: sciencedirect.com/topics/immunology-and-microbiology/human-virome.
  2. Here is a paper from a biblical Creation-Fall perspective about the important function of the mammalian virome: Francis, J.W., Ingle, M., and Wood, T.C., Bacteriophages as beneficial regulators of the mammalian Microbiome, Proc. Int. Conf. Creationism 8:152–157, 2018; creationicc.org.
  3. Barber, M.R. et al., Association of RIG-I with innate immunity of ducks to influenza, PNAS 107(13):5913–5918, 2010.
  4. Terborg, P., The ‘VIGE-first hypothesis’—how easy it is to swap cause and effect, J. Creation 27(3):105–112, 2013. (VIGE = Variation-Inducing Genetic Element)
  5. Ma, W., Kahn, R.E., and Richt, J.A., The pig as a mixing vessel for influenza viruses: human and vertinary implications, J. Mol. Genet. Med. 3(1):158–166, 2008.
  6. A coronavirus (similar to the new coronavirus), the cause of Middle East respiratory syndrome.
  7. Carter, R.W., and Sanford, J.C., A new look at an old virus: mutation accumulation in the human H1N1 influenza virus since 1918, Theoretical Biology and Medical Modelling 9:42, 2012.
  8. Brewer, W., Smith, F.D., and Sanford, J.C., Information loss: potential for accelerating natural genetic attenuation of RNA viruses; in: Marks II, R.J., Behe, M.J., Dembski, W.A., Gordon, B., and Sanford, J.C. (Eds.), Biological Information—New Perspectives, World Scientific, Singapore, pp. 369–384, 2013.